[スタッフコラム]劇的に立体感がアップ!服の自然な”しわ”の描き方を勉強してみた

おはこんばんにちは~!
WEBデザイナーなのに絵のことしか記事を書かないきょうPです。

コロナウイルスの影響で、外出をなるべく避けるように行動して、多くの人は家で何をすればいいのか分からない人が多いかもしれません。

ですが、お絵かきに関しては、むしろ家の中で楽しめる趣味なので、この自粛期間を逆に+にとらえて、自分の絵の知識を広げたり考えたりしています。
絵を描くことが趣味でよかった…w

そこで、少し趣旨を変えて、この自粛期間で絵に関する独学で勉強した一部を記事にしてみようと思いました。

今回の記事のテーマは「服のしわの描き方」についてです。

今まで、さんざんキャラクターの顔の描き方などを記事にしてきましたが、この記事は「服のしわ」に特化した、かなりマニアックな記事になると思うのでご了承くださいm(__)m

そもそもなんで服のしわ?

そもそも、なんで服のしわを勉強してみよう思ったのかというと、単純に服のしわが難しくて描けないからですw

今まで10数年間、絵を描いてきましたが服のしわをちゃんと理解して描けたことがありませんw
というのも、服のしわを描いていても楽しくない!それっぽく描ければOK…って感じに思っていました(;´・ω・)

ですが、ここ最近になって、特に神絵師さんのイラストを見ていると、立体的にリアルに服のしわを描いている絵を見て、「なんか、ちゃんと服のしわ描いた絵カッコいい!!」と思うようになりました。

絵に説得力が増すというか、シンプルな服のデザインでも、キャラクターを引き立たせているような役割が、服のしわにあるような気がしましたw

これは自分の主観ですが、人の目が行きにくい部分をしっかりと描けている人は、
しっかりとデッサンや絵を練習してきている基礎画力が高い人が多いような気がします。

デザインと同じで、細部に神が宿るとは、まさにこのことだと思います!

通常時の服のしわ

まずは、通常の立った状態の服のしわを描いていきました。
フリー素材の写真を参考に、実際に服のしわ影がどうなっているのかを線で描いていきました。

この状態だけ見ても不規則にしわが寄っているだけにしかみえませんw
ですが、肩の部分はしわが細かく胸のしわは大胆に大きくしわになっていたり、場所によってしわのメリハリが存在しています。

次に、実際に影を描いていきました。

服のしわを塗りで描いていくときに感じたこととしては、かなり繊細に色を分けて塗っていくことでした。
人の目でギリギリ目視できるかどうかの薄いグレーの影を使ったり大胆に影が濃くなる箇所もありました。

服のしわについてもっと理解を深めるために、力が加わる方向を視覚化してみました。

大まかなしわが寄る時の法則として、服と体が接している力が大きい場所を起点としてしわが生まれていることでした。
脇などは特徴的で、一点に集中してしわが寄っていることがわかります。

腕を曲げた時のしわ

続いては、腕を曲げてみた時の服のしわを描いていきました。

当然ですが、体動きに合わせて服のしわも変化していくため、1つの動きのしわの描き方を覚えてもあまり意味がありません。
まぁ、これが服のしわを描くときの一番難しいポイントですが…w

先ほどの手順と同じように服のしわを線のみで描いていきます。
なんだか、腕の部分が太い血管のような形になっています(;’∀’)

続いて、塗りはこんな感じになりました。

服のしわの力が加わるほうこうを視覚化するとこんな感じになります。
腕を曲げた間接部分にしわが集まるようになっているのがわかります。

また、服のしわの勉強をする時に、別の記事で参考できる面白い覚え方がありました。
しわの形を「Z」「N」「W」「V」「X」「O」など、アルファベットに見立てて覚える方法があり、これはかなり効果的かなと思いました。

座った時のしわ

3つめは、座った時に服のしわが重なる様子の絵を練習していきました。

線画はこんな感じ!

塗りもこんな感じ!
圧倒的に、しわった姿勢の時の服の方がしわの数が多くて、形も複雑なものが多いような気がします。

しわの力の方向は、首や胸の周りを円を描くように服がたるんでいる様子と、お腹部分は横方向にしわが入っていました。

正面から服のしわを見たときには、なかなか気が付きにくいポイントですが、服のしわが重なるときに、頭の中で立体的に捉えると上図のようになります

このように本気で服のしわを勉強して描こうと思った場合、服の凹凸、立体的に捉えるときに脳内に3D空間を作って服のしわの構造を描いていく事になると思います。(かなり上級者向けですがw)

最後に

まだまだ、服のしわを勉強しようと思ったら、キリがないくらい覚えることがたくさんあると思います。
自分も参考の写真がないと、絶対にこんなにリアルに服のしわを描くことはできないと思いますw

服のしわを描くときは、何も見ずに描くなんて無謀な方法はとらずに、慣れるまでは、自分で服のしわをiPhoneで撮影したり、資料を探したりしながら練習していこうと思います。
実際にプロで活躍しているイラストレーターさんもそうしてるみたいですw

講座風に自分の既にある知識を発信していくよりかは、こうやって自分も勉強しながら新しい知識を蓄えられる記事の方が自分にとってもメリットだと思うので、今後も同じように勉強記事を描いていこうかなと思います! 😎

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