ヘッドレスCMSの特徴とは?メリットデメリット纏め!

こんにちは。最近お酢が好きです。YMOです。

弊社ではCMS設置を希望されるお客さまにはWordPressを提案することが多いのですが、最近はヘッドレスCMSを希望されるお客さまも多いため、今回はヘッドレスCMSについて書こうかと思います。

ヘッドレスCMSとは?

ヘッドレスCMSを一言でいうと「View」が無いCMSです。
従来のCMSにはModel、View、Controllerという役割があって、それぞれの頭文字をとってMVCとい言われています。
CMSに限らず開発で使われるフレームワークでよく取り入れられる仕組みですね。

各役割を超簡単に説明すると下記のようになります。

・Model → データ
・View → UI(ユーザーインターフェース)
・Controller → ロジック

ヘッドレスCMSはUI(ユーザーインターフェース)が無いので、コンテンツ管理はできるけどコンテンツ表示ができません。
だからCMSとは別にUIを準備する必要がありますので場合によってはとても不便ですね。

では、なぜヘッドレスCMSが注目されているのでしょうか?長所と短所がありますので下記に纏めてみます。

ヘッドレスCMSのメリット

■セキュリティ面で安心
CMSとUIが別サーバーに存在しており、UIはWebAPIを利用してコンテンツを取得します。
その為、ユーザーにデータベースやスクリプトへの接続を許可しないため、従来のCMSと比較してセキュリティの観点で安全になります。

■運用が楽ちん
ヘッドレスCMSはSaaSになりますので、システムのアップデートやセキュリティパッチはサービス側で対応してくれるので楽ちんで安心です。
従来型CMSのWordPressなどはオープンソースですので自前のサーバーなどに自由に設置して無料で使用できると言うメリットはありますが、システムのアップデートやセキュリティパッチも自ら行わなければいけないので、場合によってはヘッドレスCMSよりコストがかかってしまいます。

■サイト表示が速い
静的HTMLとJavaScriptがベースなので表示速度の向上が期待できます。
またバックエンドはヘッドレスCMSが担ってくれますので、自前で準備するサーバに求めるスペックが低くサーバコストの削減が可能になります。

■デザインの組み込みが簡単
ヘッドレスCMSは自前で作成したHTMLをベースに、CMSで管理しているコンテンツ部分だけJSを設置して呼び出しますので簡単です。
従来型CMSはCMS独自のテンプレートを使用していますので、そのテンプレートにあわせて自前で作成したHTMLを組み込んでいく必要がありますので慣れていないと時間がかかってしまいます。

■マルチプラットフォーム対応
例えば、Webサイトとスマホアプリでお知らせ情報などの同じコンテンツを使用する場合、両アプリケーションからAPIの取得ができますのでスマートになります。従来型CMSもAPIを拡張できたりもしますが、ヘッドレスCMSはそもそもコンテンツのみを管理していますのでWebだろうとアプリだろうと問題なく利用することができます。

ヘッドレスCMSのデメリット

■ランニングコストがかかる
ヘッドレスCMSはSaasサービスの為、プランによってはランニングコストが発生します。
しかしメリットで記載したとおり、従来型CMSもアプリケーションのアップデートやセキュリティパッチのコスト、バックエンドプログラムを設置するサーバーのランニングコストがかさむと逆にコストが増すケースもあります。

■導入ハードルが高い
WordPressは簡単にインストールができますし、デフォルトのテーマが存在していますのでUIデザインが不要ですが、ヘッドレスCMSはUIデザインやHTMLコーディング、API設計およびAPI連携処理が必要になるため幅広い知識が必要になります。

まとめ

ヘッドレスCMSも従来型CMSも一長一短でケースバイケースですので、要求により選択肢も変わるかと思いますので参考程度にしていただければです。

以上、ヘッドレスCMSのお話しでした。

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