こんにちはミヤタクです。
早速ですが、みなさんはATT (AppTrackingTransparency)をご存知ですか?
ATフィールドなら知っているけど?という方のために、ATTについて解説していきます!
AppleのATT (AppTrackingTransparency)とは?
Appleは、2021年4月のiOS14.5アップデートに伴って、 ユーザーのプライバシーに配慮するためのATT (AppTrackingTransparency)というフレームワークを導入しました。
各ユーザーがApp Storeアプリのトラッキングを許可しない限り、iPhoneやiPadといったApple端末の広告識別子(IDFA:Identifier for Advertisers)が取得できずにトラッキング不可となります。
IDFA (Identifier for Advertisers)とは?
Appleがユーザーの端末に割り当てるデバイスIDのことです。広告主はこのIDを使ってユーザーユーザー行動を計測することで、カスタマイズした広告を配信することができます。IDFAは(個人情報を明らかにすることなく)ユーザーの計測と識別に使用されます。
ATT (AppTrackingTransparency) の大きな変更点とは?
前途したIDFAを取得することが、 ATT (AppTrackingTransparency)により、
オプトイン(=ユーザーの事前同意がないとできない)に変更された
ということです。
iOS13以前はデフォルト許可されていましたが、iOS14以降はデフォルトで不許可となっています。つまり、第三者がiOS14以降の世界で、iOS13までと同じことをしたい場合、ユーザーから使用許可をもらう必要があります。
現状のATTオプトイン率
Adjustのデータによると、2021年12月末時点での全アプリカテゴリーのオプトイン率は約25%(2021年5月の16%から上昇)、ゲームアプリにおけるオプトイン率は30%と全カテゴリーの中で最も高く、約3人に一人が許可をしていることが分かった。
株式会社メディアリーチ
上記は古い 調査レポートにはなりますが、ポップアップでアプリによるトラッキングを許可したユーザーの割合を示す「ATTオプトイン率」は、導入直後日本では16%程度だったもの上記調査時点では25%(現在はもう少し上昇している想定)と3~4人程度は許可している結果となっています。
ATTオプトイン率を上げる方法
ATTポップアップの説明分をカスタマイズ
ユーザーに対して取得するデータがどのように扱われるのか、目的をわかりやすく正直に伝えるこことが重要です。
- 文章は簡潔に
- オプトインのメリットをユーザーが理解できる書き方
- ユーザー目線に立って信頼を得る書き方
- マイナスなイメージを与える表現はNG
ユーザーも自分の興味関心に合ったアプリ体験ができるので相互にメリットがあります。 説明が不十分だとアプリ申請時のリジェクト原因となります。可能であれば利用規約などにもわかりやすく明記しましょう。
初回で不許可されてもポストポップアップで呼び戻す
よくあるのはアプリ初回起動時にATTポップアップ促しますが、そこでユーザが拒否したとしても、あきらめる必要はありません。
トラッキングの許可・拒否は端末の設定画面からいつでも変更可能です。
プレポップアップ同様にリマインダーを送ることをおすすめします。
ポストポップアップをユーザーに見せることで再度オプトインのメリットを説明アプリのトラッキングを許可する設定画面へ移動すると効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ATフィールド全開できましたか? ATT導入の背景としてAppleは プライバシーに対する強い姿勢を貫いています。この状況は控えめに言っても広告主側は厄介ですが、 品質の悪いアプリはIDFAの取得ができず、淘汰されていく可能性があります。
見方を変えると戦略さえ立てれば、ユーザーとのエンゲージメントを醸成し、これまで以上に密接な関係が築ける機会とも言えます。 素晴らしい顧客体験を提供するアプリに対しては、ユーザーがトラッキングを許可する可能性が高いというデータもあるので、これを機に見直してみてはいかがでしょうか?
それではまた!