多くの人に伝わる!ユニバーサルデザインの視点!「タイポグラフィ編」

こんにちは!先日なつかし映画「パルプフィクション」を見返しました。

10代の頃に初めてみましたが、当時よりもジョン・トラボルタが眩しく、めちゃくちゃかっこよかったーー。カッコ良すぎて真似して↓のダンスをフリフリ踊っているところを娘に目撃され、厳しい眼差しで睨まれました、ミヤタクです。

さてさて、前回は「ユニバーサルデザイン」の配色についてでしたが、今回はタイポグラフィについてご紹介していきたいと思います!

ユニバーサルデザインにおける「タイポグラフィ」を考える

視力がある方にとって、普段日常で最も目にする情報は「文字情報」です。

前回の記事でもご紹介した、Web・アプリデザインにおけるユニーバーサルデザインの留意点の一つ「タイポグラフィ」

配色やアクセシビリティはもちろん大事ですが、多くのWebサイトの大部分を占めるのは文字情報となります。つまり文字は、情報が伝わるかどうかを左右する最も重要な要素といえます。

さまざまな人が感じる、文字情報の伝わり方

さまざまな障害を持つ方に寄り添い、伝わる文字情報にすることが大切です。

視覚障害者

弱視者は明るさやコントラスト等の状況により、同じ対象でも見え方が異なる場合があります。

その他、視野欠損されている方は、周囲の情報を十分にとらえられず文字を読み間違えたりする場合もあります。

色弱者

「赤~緑」の波長域の見分けがつきづらい方が多く、濃い赤は黒に見えることがあります。その他にも、明度・彩度が近い色の識別が困難です。

色弱者の割合は、男性では20人に1人、女性では500人に1人の割合でいると言われています。

高齢者

40代以上になると段々と視力の変化を自覚するようになり、加齢とともに色覚機能が低下していきます。

黄、青系の感度、コントラストに対する感度も低下します。
また、白内障になると視野が白濁し、すりガラス越しのような見え方にもなります。

聴覚障害者

早期に失聴した場合、言語習得前から聴覚障害を発症しているため、複雑な表現、漢字を理解することが苦手な方もいます。

子ども・外国人

年齢や、母国語が日本語ではない場合、複雑な表現や漢数字が教えられていない場合があります。

読みやすい文字とは?

読みやすい文字には3つの要素があります。

視認性:文字の形がわかりやすい

1文字で見たときの見やすさを考慮する。 視認性の高さとは、さまざまな意味で見やすいということになります。
具体的には背景色と文字色の組み合わせや、見やすい大きさの文字を配置していきます。

判読性:誤読しにくく、見分けやすい

類似する文字の判別のし易さ。誤読しにくさ。
アルファベットでは “a” と “o” と “c”。数字の 3869 などが代表的な例ですが、和文でも濁点、半濁点に絡んで「」と「」などが典型的な例です。

可読性:文章が読みやすい

文字列での読みやすさのため、文字単体の話では無く、文章として如何に読みやすいかが大事になります。

Web・アプリデザインの際には、上記3つのポイントに留意して、フォント選定やサイズ定義、レイアウトを組んでいきましょう。

テキストの大きさ

本文なら14~16pxがおすすめの大きさです。
一般的にこの範囲で設定しているサイトも多く、見やすいサイズといえます。また、さまざまな方への配慮として、Webサイト全体の文字サイズを変更できるようにする場合もあります。
ページタイトルはサイトによりさまざまですが、24〜30px前後とする場合が多いでしょう。

字体の種類

ゴシック体は文字の太さが均一なので、どんな方でも読みやすく、ユニバーサルデザインと相性のよいスタイルとされています。ユニバーサルデザインの多くがゴシックスタイルを採用しておりますが、長文の場合は明朝体のほうが可読性は良くなりますので、場合によって使い分けましょう。

文字間・行間・余白

文字を詰め込みすぎると、文字間と行間が詰まってしまい、読みにくい文字情報になってしまいます。情報を整理して簡潔な文章にした上で、字間と行間には適度な余白を設けるように心がけましょう。

UDフォント

UDフォント(書体)は、「より多くの人に読みやすいフォント」を目指し、各社ユニバーサルデザインを前提にデザインされ販売されている書体です。通常のフォントよりさらに読みやすいため、必要に応じてUDフォントを採用しましょう

まとめ

ユニバーサルデザインの留意点の1つ「タイポグラフィ」についてご紹介しました。

次回は「アクセシビリティ」についてご紹介したいと思います!

それではまた!