[スタッフコラム]基礎の基礎。立体的なイラストを描くコツ!

こんにちは。ワーママデザイナーのYUKIです。

立体的なイラストを描く時、大切なことの一つは、
「光の方向と陰影」を意識することです。

質問です

はるか昔。。。。。。
私がデッサンを学びはじめたばかりの頃に、
先生に一番はじめに質問されたことが、今でも記憶に残っています。

「テーブルの上に白いボールが置かれています。
 上から光が当たっています。
 1番暗くなるところは何処でしょう?」

私は何でこんな質問するんだ??と思いつつも
迷わず答えました。
「光が当たっているところの反対側、1番下が1番暗くなります。」

私の出した答え↓

正しい答えは?反射光って?


………
………
なんと
×不正解!!
でした。

皆さんは知っていましたか?
そうです。その時の私は「反射光」というものを全く知らなかったのです。

反射光とは、テーブルや地面・壁などに当たって跳ね返ってくる光のことです。
ですので、正しくはこうなります。

一番暗い部分は、光が射している方向から真裏側の反射光の当たらない少し内側の部分になります。

反射光を入れていない絵でも、グラデーションのおかげで立体感があるように見えなくもないですが…
反射光を入れると、より立体感が出てくると感じませんか?

でも、このままだとボールが宙に浮いている感じですよね。
更に、光が当たることによってできるボールが落とす「影」も描いてみます。

影のおかげでグッと絵が引き締まり、ボールの立体感・存在感が増しましたね!

「光がどの方向から当たっているのか」を決めてから描きはじめると、
自然と「光のあたる部分」「陰」「反射光」「影」を意識するようになり、
立体感のあるイラストが描けるようになります。

その他の基本の形は?

その他の基本の形はどうなるでしょう?
今度は光の角度を「真上」から「斜め左上」へ変更しました。

反射光(テーブル後ろの壁から跳ね返った光)を意識するとこんな感じになります。

基本の形をアレンジしよう

基本の形が描けるようになると、後は組み合わせとアレンジで色々な物が描けるようになります。

例えば、
「球体」「円柱」お団子
「立方体」+「直方体」プレゼントボックス
「円柱」×3 →ジュース

ハイライトや反射の入り具合で質感の差も表現できます。

おわりに

今回はAdobe Illustrator で作成したイラストで解説しましたが、
予備校でデッサンの勉強しはじめたばかりのころ、この基本の形を徹底的に練習させられました。
簡単な形なのにもかかわらず、なかなかOK貰えなくて涙しました(←嘘)。

でも、重要だからこそ何度も練習させられたんですね。
OKを貰えた頃には、デッサン力全体のレベルが上がったなと自分でも自覚することできました。

キャラクターや風景など…もっと複雑なイラストを描くときも同様に 「光の方向と陰影」 を意識することは大切です。
まずは基本の形でマスターしてみてくださいね。

イラスト制作の上達に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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