少し前に担当したプロジェクトで、GA4の設置をしたので情報を纏めてみました。
私は普段マネジメントやプロジェクト管理をしている為、解析ツールは特段詳しくはないのですが、、タイミング的にGA4を導入することになり、調べた上で方針決めを行いました。
今回の要件は↓
・スマホアプリ(iOS/Android)を解析する
・独自のユーザ属性を取りたい
・コンテンツのカテゴリとタイトルを動的に取りたい
・SNSシェア&いいねボタンのタップ数を取りたい
スマホアプリ(iOS/Android)を解析する
UAの場合はページベースで計測しますので、ページの概念が無いアプリの解析は今までFirebaseアナリティクスを使用していました。
しかし、GA4ではデバイスを跨いでの解析、例えばWEBサイトにアクセスした後に、同サービスのアプリにアクセスして購入した場合など、同じユーザがWEB、アプリと順番にアクセスしてコンバージョンしたことが分かります。
アプリを解析するには、データストリームでiOSとAndroidを追加して、アプリ側で使うFirebase SDKと紐づけをすれば完了です。
データストリームを設定することで、デバイスを跨いだ解析はもちろん、アプリ毎の解析も見ることができるようになります。
独自のユーザ属性を取る
今回、会員情報には「会員種別」「ユーザタイプ」「居住エリア」という3つの属性があり、ユーザ属性をロギング(※)する必要がありました。
ロギングとは、起こった出来事についての情報などを一定の形式で時系列に記録・蓄積すること。そのように記録されたデータのことを「ログ」(log)という。
https://e-words.jp/w/%E3%83%AD%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%82%B0.html
GA4には自動収集されるイベントと、GA4が用意している推奨イベントがありますが、上記の属性はいずれも該当しなかったため、カスタムディメンション(※)を使ってロギングすることにしました。
ディメンションとは、「○○別に見る」という分析軸を示すもの
レポート画面のフィルタ機能でディメンションを選択できますので、例えば「ユーザータイプをゲスト」で「居住エリアが東京」でフィルタをかけたりと、セグメントごとの解析データを簡単に閲覧することが可能になります。
コンテンツのカテゴリとタイトルを動的に取りたい
コンテンツ記事にはカテゴリとタイトルがあり、動的にロギングする必要がありました。
こちらも自動取集イベント&推奨イベントに該当するものが無かったので、カスタムイベントを使いました。
アプリは記事毎にURLが存在しませんので、記事毎に任意のURLパラメータとタイトル、カテゴリをロギングすることで、WEBページと同じように、記事毎を別のページとして解析が可能となります。
SNSシェア&いいねボタンのタップ数を取りたい
「シャア」と「いいね!」機能があって、誰がどの記事を「シェア」したか、「いいね!」したかを解析したかったので、こちらもカスタムイベントを使いカウントを取ることにしました。
手法はコンテンツのカテゴリを取るのと同じですので割愛します。
今回、GA4を導入した率直な感想は、まだweb上にドキュメント類が少なく、検索しても欲しい情報が中々見つからない状態ということもあり、設定し解析データを実際に見ながら手法が正しいか確認しながら進めましたので少し苦労しました。
GA4の特徴であるイベントベースの解析も使ってみると意外に違和感はなかったですね。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。