eラーニングシステム「CANVAS」の特徴紹介!

最近、eラーニングシステムの構築相談があって、CANVASと言うオープンソースが要件にマッチしそうだったので調査しました。ので報告しますっ!

概要

CanvasはInstructure社が提供するeラーニングシステムです。
SaaSとしてサービスを提供するほか、Rubyのオープンソースも無償配布しています。
米国のシステムですが日本語翻訳もされており、また日本の大学の導入事例も数多くありますので、日本人向けの教育でも利用できるシステムだと言えます。

機能

機能は豊富ですので、授業に関連する機能を抜粋して紹介します。

・コース
管理者(先生)がコースを作成することができます。
コースにはグルーピングの概念がありますので、タームがある場合はターム毎にグループを設定して、その中に授業を作ることもできます。
コースコードを知っている人しか受講できませんので、クローズドな授業にも使用できます。

・授業
生徒は受講しているコースの授業だけ閲覧ができます。
授業ページはブログのような形で画像やテキストの掲載、ファイル添付や設置などができます。
例えば、録画の授業であれば動画リンクを設置、オンライン授業であればZoomなどのTV会議URLを設置しすることで実現します。

・ファイル
授業で使用するファイル、または授業のアーカイブなどをアップロードして管理することができます。

・アナウンス
コースを受講している生徒向けに、お知らせを表示することができます。

・課題
授業で出した課題を管理します。
スレッドが作れますので課題ごとにスレッドを分けて使うこともできます。
課題はファイル添付もできますので、クリエイティブな授業であれば画像や動画、レポートなどであればドキュメントを生徒がアップロードして、先生がレビューを行いコメントを残すことができます。
※課題は先生と生徒がマンツーマンでやりとりする機能です。下で紹介するディスカッション機能はコースを受講している生徒全員が利用できるコミュニケーションツールですので、用途にあわせて使い分けることができます。

・ディスカッション
コースを担当する先生と受講している生徒全員が参加できるチャットルームになります。
ファイルのアップロードもできますので、オープンな場として作品発表や議論の場として使用することができます。

・eポートフォリオ
作品やドキュメントなどのファイルを管理することができます。
ギャラリーのようなリストされたりサムネイルが見れる画面などはありませんので、クリエイティブな作品の管理は不向きかもしれません。

・カレンダー
カレンダーで自分が受講している授業の予定を確認することができます。
また、お知らせ設定にて登録メールアドレス宛にアラート通知を送るよう設定することも可能です。

・タイムゾーン
生徒の会員情報にはタイムゾーンの項目があります。
例えば、海外に住んでいる生徒がいても、現地時間による授業案内が自動でできますので、グローバルな展開が可能になります。

留意点

機能は充実していますが導入前に要確認です。

・決済機能
デフォルトでは決済機能がありません。
有償の授業を行う場合は、Instructure社が提供している有償の決済プラグインを導入するか、決済代行会社などを利用して決済機能を自前で実装する必要があります。

・仕様について
SaaS版はクラウドでデモ利用ができますが、オープンソース版はSaaS版に比べ設定が違ったり、仕様が異なる部分が少しあるようですので、オープンソース利用を検討している場合は、オープンソースをセットアップして仕様および画面を確認することをお勧めします。

・日本語翻訳
海外のオープンソースあるあるかもしれませんが、日本語翻訳されていますが、意味がよく分からない日本語がちょくちょく出てきます。
フロント側は生徒さんも見ますので一部のテキストは綺麗にしたほうが良いかもしれません。

導入の流れ

・SaaS版
https://www.instructure.com/products/canvas/request-demo
まずはデモのリクエストを行い、クラウド上のデモを触ってみましょう

・オープンソース版
https://github.com/instructure/canvas-lms/
 GitHubにありますので自分にあったソースをダウンロードします。

以上、Canvas eラーニングシステムの調査報告でした。
eラーニングシステムの導入を検討されている方は是非ご相談ください!

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