“自称イラストレーター”のきょうPです。
いきなりですが、絵に関心がある方で、「漫画を描いてみたい!」「いろんな角度からキャラクターを描けるようになりたい!」と思ったことはありませんか?
自分の場合は、学生の時にゲームやアニメのキャラを好きな角度から描けるようになったら絶対楽しい!っと思ってキャラクターの顔を練習しまくった記憶があります。
実際に、どんな角度からでも自由自在に描くことができれば、オリジナルのキャラを作ったり、漫画を描いてみたり…と、絵の可能性の幅が凄く広がります!
しかし、角度を変えていざ描いてみようと思っても、どうしても納得のいく顔が描けない…という壁にぶち当たって、絵を描くのを諦めてしまったという方も多いと思います(;´・ω・)
そこで、今回で第5回目となるお絵かき講座のテーマは、「角度ごと顔の描き方講座」となります。
ここを意識すると描きやすくなる!?といった情報や、日ごろ自分も絵を描く上で意識しているポイントなどを解説していきたいと思います。
シンプルな図形に置き換える
といったものの、顔を形を理解しないまま絵を描こうとしても、「上手く描けないな~」っとなってしまい、何度も消しては描き直し…を繰り返してしまいます。
まず最初に、初心者がやってしまいがちな絵の描き方として、
最初から一筆書きで顔を綺麗に描こうとしてしまうことです。(自分がそれでしたw)
よく、プロの漫画家やイラストレーターのライブペイントなどで、何も見ずにスラスラ描く様子を見て、それを真似て絵を描く人がいますが、この方法はあまりお勧めはできません(´・ω・)
どんなにプロのイラストレーターでも、最初からスラスラ絵を描けるわけではありません。
作品を作り続けた結果、徐々に絵が上達し、絵を描くスピードも比例して早くなっていきます。
つまり、最初から絵が上手い人はいません!愚直に努力しましょうw
(自分も中学生までは人並平均くらいの画力でした)
とはいいつつ、がむしゃらに絵を描いていけばいいというわけでもありません。
絵を描くためのコツを知っているのと知っていないのとでは、上達スピードも違ってきます。
そのコツの中でも個人的に一番おすすめの方法が、まず「シンプルな図形に置き換えて絵を描く」方法です。
図のように、まずは、立方体の図形に丸や三角などの図形を組み合わせて、
最終的な顔の輪郭を描いていく流れになります。
これのメリットとしては、
- 誰でも描けるシンプルな図形を組み合わせながら絵が描ける
- 絵を立体的に認識しながら描ける
の2つだと考えています。
この方法を使えば、複雑な角度から顔を立体的に描くこともできるのでかなりおススメです!
( ´_ゝ`)フーンなるほどね…と思ってもられば一旦大丈夫ですw
輪郭の描き方
次は、実際にいろんな角度から輪郭を描いていきましょう!
水平目線
まずは、通常の水平目線で顔を描く時のポイントになります。
正面は左右対称に輪郭を描きさえすれば、特におかしくなるようなことはありません。
左右対称に描くのが難しい場合は、絵を反転させさせながら描くとバランスよく描くことができます。
※アナログの場合は、手鏡を使えば反転した状態を確認することができます。
斜めから輪郭を描く場合には、十字線の位置が顔の奥で交差すると同時に、後頭部が少し見えるように注意しましょう。
横顔は、鼻や口などの凹凸がはっきりと表れるため、初心者の方は特に難しい角度になると思います。
ポイントとしては、頭を大きめに描いてあげつつ、鼻の位置は低めに描いてあげましょう。
また、飛び出した鼻の輪郭線が顎にかけて顔の内側に真っ直ぐ伸びるように描いてあげると良いかと思います。
アオリ(煽り)
次は、アオリ(煽り)視点から見た場合の顔の描き方になります。
ここでのポイントとしては、目と顔の中心線の交点が顔半分より上に重なることと、裏顎の部位が見えるように描くことです。
基本的に、水平目線で描く際の輪郭と流れは同じですが、顔を下から見上げているような状態になるので、目の位置は高く、頭は小さめに描くことを意識してみましょう。
フカン(俯瞰)
続いては、フカン(俯瞰)視点から見た場合になります。
先ほどの、アオリ視点とは真逆の考え方で、目の位置は低く、頭は大きめに描いてあげましょう。
また、図の赤く塗られた部分のように、頭部の奥側が見えるように描いていきましょう。
顔パーツの描き方
続いては、「目、鼻、口」のパーツを描いていきます。
ここ初心者の方に特に注意してもらいたいのが、最初から複雑な形の目や口などを描き込まないようにしてください(´・ω・`)
下図のように、特に目はシンプルな形で描いてあげると、バランスがとりやすく描き直す手間も省くことができるのでおススメです。
水平目線
まずは、水平目線の顔パーツの描き方になります。
基本的な考え方として、顔の輪郭で描いた目と顔の中心線(赤線)に沿って、目鼻口を配置してあげれば問題はありません。
その他でポイントとしては、角度に応じて目の大きさを変化させて描くように注意しましょう。
正面の場合、左右対称の目の大きさになりますが、斜めからの角度になると、奥の目の幅が半分くらいに変化します。
横顔に関しては、目の幅をさらに縮めて描いてあげると、横から見た目の印象になります。
アオリ&フカン
次に、アオリとフカン視点になります。
この2つには共通点があり、そのポイントさえ押さえておけば大丈夫なので、まとめて紹介していきます。
目と顔の中心線(赤線)に沿って目鼻口を配置するまでは、水平目線の時と同じですが、そこに、角度を加えた目や口を描いていいきます。
アオリとフカンの図をみた時の中心線(赤線)を見てもらえればわかるかと思いますが、
- アオリの場合は、上に盛り上がったような線
- フカンの場合は、下に沈んだようなの線
になっています。
つまり、中心線(赤線)の形状に合わせて目と口の形を描いてあげれば問題ありません!
目に関しては、アオリの時には目がたれ目になって、フカンの時は釣り目のような形になっていますが、まさに中心線(赤線)に合わせて描くとこうなります。
ディテールを描いていく
ここで、もう少し複雑な目を描きたい場合は、既にある目の上から、目のディテールを描き足していくようにしてあげると、あまり迷うことなく簡単に描くことがきると思います。
実際に、自分好みの目の形に目のディテールを描き加えていきました。
髪の描き方
顔の輪郭→顔のパーツときたら、次は髪型になります。
髪の毛の描き方は、以前にも記事にしたことがありますが、復習も兼ねて説明していきます。
水平目線
基本的な髪の描き方として、頭のてっぺん(図の▼部分)から頭の形に沿って伸びるように描いていきます。
髪を束にして描いていき、毛先は細かく分かれるようにすれば、それっぽい髪型になります。
アオリ(煽り)
アオリ視点の場合は、髪型の種類によりますが、この絵のキャラの前髪や後ろ髪が真っ直ぐにカットされているので、図のように曲線をえがくように描いてあげるといい自然な印象になります。
また、手前の紙より顔の奥側の髪がチラッと見えるように描くと奥行き感が出ます。
フカン(俯瞰)
フカン視点の場合は、頭のつむじ部分が見える角度になるので、つむじの位置から髪の毛が広がるように描いていきましょう。
前髪や後ろ髪はアオリ視点とは逆の曲線になるように描いていきます。
最後に
今回の「角度ごと顔の描き方講座」について、どうだったでしょうか?
自分の場合、そこまで意識しながら 常日頃絵を描いているわけではないので、こうして記事にまとめてみて、自分自身も勉強になる部分もありました。
なるべく、キャラの顔について主に描くことが多いであろう角度を9つ紹介していきました。まだ、後ろからの角度とか、もっとすごい角度からの顔ないじゃん!という方には、申し訳ないっす(;^ω^)
ですが個人的に、この9つの顔の角度をマスターできれば、よっぽどパースが効いた絵でもない限り、顔を描く場合殆どの場面で困ることはないと思いますw
この流れで、次回はキャラクターの表情の描き方についても記事にしてみたら面白そうだなぁ~なんて思いました(‘ω’)ノ
(その時の気分によって全く違う記事になるかもしれませんが…w)
それは、また次の機会に…! 😎